■ 治療の効果 ■ |
1.生理不順に対する効果 生理不順のため婦人科でホルモン薬の治療を受けているのに、何ヶ月も生理にならず心配なうえ、腰が痛くなったり、体が重だるい。それに、最近なんだか太ってきてしまい鏡を見るのがゆううつ。こんなストレスが続いて、ついつい怒りっぽくなってしまう。 このような患者さんが治療を受けると毎月生理がくるようになります。基礎体温も毎月周期的に変化するようになり、婦人科の薬も減らしてもらえたり、治療しなくていいですと言われるようになります。太っていた体も元の自分に戻り、気がついてみると腰の痛みやイライラも治っていることに気づきます。 血の流れや神経の働きを調整し、ストレスを取るように鍼灸マッサージをして、卵巣が本来の働きを取り戻すきっかけを作ることで、定期的に生理が起こるようになるのです。女性の体はとてもデリケートですから、肉体的な疲れや精神的なストレスが強いと、いくらホルモン薬を投与しても体が反応せず、生理にならないのです。また、ホルモン薬の治療を長く受けている患者さんは、太ってしまう人が多いようです。女性にとつて体重が増えることは大きなストレスです。このストレスがさらに生理不順の原因になるという悪循環にもなりかねません。鍼灸マッサージの治療には、こうした悪循環を断ち切る効果があります。 2.生理痛に対する効果 生理の前や生理中に下腹や腰が痛くて仕事にもさしつかえる。こうした人が痛みのある時に治療を受けると、痛みが軽くなったり治ったりします。続けて治療していると毎回の生理が軽くてすむようになります。 |
■ 標準的な治療 ■ ※実際の治療は患者さんごとに少しずつ違いますのでご相談下さい。 |
1.治療方法 生理不順も生理痛も全身のマッサージをして、体の表面すべての血の流れをよくします。鍼は奇経治療といわれる全身調整のための治療法を行います。これは、手首と足首に1本ずつ鍼を浅く刺すもので、痛みはまったくありません。 腰の重だるさや痛み、下腹の痛みなどそれぞれの症状に対しては、腰に鍼をしたり、おなかや膝・足首のツボにお灸をしたりします。お灸は痕(あと)が残りませんから、安心して受けていただけます。 鍼や灸が苦手という方には、マッサージの治療だけも行っています。 2.治療計画 生理にならない人は、1〜2週間に1回程度、腰痛などの症状を治す治療をしながら、全身状態の回復を図ります。生理がくると腰痛などの症状が急によくなることが多いので、その後は予防の目的で治療することになります。治療は1〜2ヶ月に1回ぐらいで、症状や生活スタイル、ご予算などを考えて決めればよいでしょう。 生理痛がある時は、まずその時から治療します。その後は、次の生理にあわせて治療をしていきます。最初は1〜2週間に1回、痛みが軽くなってくれば治療間隔をさらに延ばして1〜2ヶ月に1回程度の治療とします。 治療はいずれも全身マッサージ、奇経治療、各症状の治療を合わせた全身治療(1時間程度・5000円)です。 以上は、鍼灸院セタニがおすすめする最も一般的な治療計画ですが、患者さんの治療に対する希望・症状・生活スタイル・ご予算などに合わせて、色々な治療計画を立てていきます。たとえば、鍼は初めてなので最初はマッサージだけで治療してほしい、仕事をするために腰痛を速く治したいので1週間に1回の間隔ではじめてほしいなど、色々なケースに柔軟に対応します。治療を始める前に安心できるまでご相談ください。 |
■ 病院との連携 ■ |
生理が来ないため産婦人科などでホルモン薬の治療を受けている方も、鍼灸マッサージ治療を受けていただけます。鍼治療などによって生理が来て基礎体温のリズムも安定してくれば、担当のお医者様からホルモン薬の治療を軽くしたり、治療の必要がなくなりましたと言われるでしょう。その頃には、鍼などの治療も予防の目的での治療だけになっているはずです。 子宮筋腫などの治療を受けている方も、生理不順や生理痛を治療するために鍼灸マッサージを受けることができます。鍼治療などで症状を抑えながら、担当のお医者様による子宮筋腫の経過観察を続けてください。 |
■ 関連事項 ■ |
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